埼玉県上尾市の内視鏡専門クリニック

大森敏秀胃腸科クリニック 〒362-0075 埼玉県上尾市柏座 2丁目8-2柏葉ビル1階 Tel:048-778-4567

炎症性腸疾患

炎症性腸疾患が増えている

炎症性腸疾患みなさんは、潰瘍性大腸炎やクローン病と言われて戸惑ったり、自分の症状を不安になってネットで調べてみたら、その病気が疑わしい、、、と不安に思って、このページを覗いているかもしれません。

炎症性腸疾患IBD: iflammatory bowel disease は最近増えています。

潰瘍性大腸炎が現在13万人、クローン病が3.5万人と推計されています(平成24年)
将来は現在よりもっと増えることも、試算されています。

自分が病気、、、と言われると、取り残された孤独感を感じるものです。でも1億2000万人の日本の人口の中で、将来、同じ病気の人が将来県庁所在地の水戸(茨城県)の住民数と同じくぐらい患者さんがいることになります。

 

難病と言われて、「死んでしまうのではないか?」「将来設計が描けない」「恋愛して結婚して家庭を持つのは無理」とがっかりしている人がいるかも知れませんが、病気の特徴を知って、適切な治療を適切な時期にきっちり行なってゆけば、健常人に近い人生を送ることができます。

まず、難病という言葉に負けない。

 

難病は原因がよくわからなくて、そのために根治治療がまだない(病気を抑える治療は多数あります)、繰り返し症状・治療・入院・手術がある場合もあるので、経済的時間的負担が大変という病気のことを「難病」と呼称しています。癌も治せることが多いけれど、治らなくて命を落とす人が多いですが、癌は難病といいません。それは病気の本体ががん細胞であって、原因の主役が見えるからです。潰瘍性大腸炎、クローン病が難病だからといって、それが原因で死ぬことはありません。(病状が進行したり、合併症や重症な薬害で生命に予断のない方は稀ながらいらっしゃいます)治療薬の不適切使用や、抑えきれていなかった炎症から生じる発がんでやられることがあります。まず、難病という言葉で負けないで、前向きに対処してゆきます。

 

難病の発症原因がなぜわからないのか。。。。

それは単一(一つの)原因に由来して病気が生じるのではなく、いろいろの原因の積み重ねから、ある一定の条件を満たした人から発病するようです。

 

遺伝要素が大きいですが、じゃー炎症性腸疾患がいなかった昭和30年と比べて、日本人のDNA遺伝子が変化したかというと、人類の遺伝子の変化には何十万年の時間が必要とされています。

また海外ではクローン病にNOD2という遺伝子が重要な因子になっていますが、日本人のクローン病でNOD2遺伝子を持っている人が少ない(いない)ことが知られており、民族差も考えないと行けません。日本人は江戸時代まで肉を食べていませんでした。生活水準が低くて貧乏で、霜降り牛なんて食べられるのは大金持ちぐらいで、しかも毎日は食べていませんでした。いつも悪者にされるマクドナルドなどファーストフードから摂取される脂肪は半端ではありません。

またコンビニの普及で、1日中どの時間帯でも、空腹感になることもなく、常に小腹が食事に晒されています。また、生まれた時からの清潔(無菌に近い)環境で成人に成長するので、雑菌・バイキンとの免疫防衛機能が空回りしていて、一定の年齢になると免疫機能が暴走して病気になるとも考えられています。

新聞、ネット報道で、病気の原因物質が見つかった!原因遺伝子が見つかった!とは毎週のように報道されますが、それが本当に重要な作用機序に関連しているのかわからず、数年後に消えてしまう学説も沢山見ています。まだ研究も疾患の本質に迫れるほど医学は進んでいないと理解するのが、過剰期待と落胆を抑えることになります。

病気平癒を願い、医学の進歩や医療の進歩ばかり願い待っていても仕方がありません。それは着実に、自分とは無関係に少しずつ進んでゆく領域です。

まず、自分に与えられた「発病に関わる環境因子(食事、脂肪摂取、喫煙、過労、睡眠不足、不安定な精神状態)を是正してゆきましょう。

 

炎症性腸疾患とは何か

炎症性腸疾患には大きく分けて、潰瘍性大腸炎UC: ulcertive colitis とクローン病CD: Crohn's disease があります。似たお薬・医療器具を使いますが、全く別個の疾患です。

潰瘍性大腸炎は肛門直腸から連続性に口方向に向かって進む、粘膜表層の連続性の炎症です。その原因はわかりません。疑いのあるものを先に全部調べて、あの病気でもこの病気でもない!と証明が必要です。症状は下痢・血便・腹痛・発熱・痩せる、、、などですが、大腸以外に関節、粘膜、皮膚、眼、、、など関節外症状を伴います。現在は薬の進歩で軽症例・中症例が増えましたが、逆に重症例はとことん重症であり、また高齢患者さんが増えて、高額医療費負担と強力な免疫抑制治療での副作用の管理が重要になっています。

クローン病は、口から肛門までどの臓器にも起こりうる、全層性(粘膜表面から消化管筋肉を撃ちぬいて腹膜や隣の別臓器まで侵される)の炎症性疾患です。原因はわかっていません。繰り返す腸管の炎症から出血したり、潰瘍が出来て腹痛下痢になったり、その潰瘍が治って腸が狭くなって腹痛や腸閉塞になったりします。潰瘍が深くなると、隣の腸の間に瘻孔を作って食べ物が抜け道を作って肛門に進んでしまうために消化吸収されずに痩せます。お臍や皮膚、膣、膀胱に外瘻を作って、腸液や便や尿が、本来の場所じゃないところから出てきたりします。炎症を起こした塊がお腹の中に出来て、手術の時に大量の腸や隣接臓器を合併手術して、その後点滴で栄養を取らないと生存が難しくなったりする厄介な病気です。肛門病変ができると肛門痛や腫れで、日常生活が阻害されます。

疾患については、インターネットに様々な情報とテキストが存在ます。リンク先を参照ください。

アマゾンからも入手可能です。http://goo.gl/ISu62

情報元の信頼度を常に考えましょう。有名な治療薬を発売している企業の患者さん向けサイトは、国内の著明な先生・研究家が監修しているので安全です。

ただし、医薬品(商品)を売る民間企業であることを忘れないで下さい。

著明な研究家も、その先生が推進している治療法(ライフワーク)を過大に評価していることを忘れないで下さい。

炎症性腸疾患に健康食品や民間療法が付け入る隙はありません。主治医と袂を分かって去っていた人が、更に病状を悪化させて戻ってきたり、他の医療機関で退院めどのつかない重篤な状態で入院治療を継続している話を聞くたびに心が痛みます。

安保徹 先生 http://goo.gl/rEwoS

新谷 弘実 先生 http://goo.gl/7It0m

は、若かりし頃の世界的人類的な研究業績を否定しませんが、現在は「?」な法律規制ぎりぎりの啓蒙活動をしており、関わらないほうが良いです。

 

炎症性疾患の治療について私見

心臓血管外科医でブラックジャックによろしく の主人公になった先生 南淵 明宏 先生 http://goo.gl/hm0ko が日頃言っているように

臨床経験と症例数が多い人程、見立てと治療がよく、成功率が高く、ストレスの少ない医療を提供している、という現実があります。

年間300人の心臓手術を1人のドクターがしているのと、年間30例の手術を医局員数名で譲り合っている心臓外科医療機関での腕の差は明瞭です。

まず症例数の多い医療機関を選びましょう。

そして通いやすい医療機関です。遠い、混雑している、1日かかりの外来、では通院が継続出来ません。自然と治療薬をサボり、通院もしなくなり、2-3年後に再燃して重症化するまで我慢してなんとか入院治療、、、となってしまう人が多いようです。

既存の副作用の少ない薬を十分量使って、短期に治療効果判定せずに中期的観点から治療を見てください。

緩解導入は出来るだけ早く、短時間で、強くおこなってください。

寛解療法は少なめの十分量の薬剤を使います。減量していって再燃した量はその人にとって不十分な量です。またその量まで減らすことはせず、調子が良い時の用量で維持治療を行います。

副腎ステロイドは、最初は効いていますが、再燃するたびに使ってもだんだん治療効果が薄くなって、いわゆるステロイド抵抗性ステロイド依存性を作ります。当院はステロイドは患者さんのためにならない薬と判断して、最初から全く使わずに、全治療手段をシステム化しています。ステロイドホルモンを使うと、体質が変化してその後の薬の効果を減らす何かがあるのではないかと思っています。

同一薬効の治療法をあれこれ試すのではなく、少ない種類の武器(治療薬)を使い込んで、さじ加減で最大の効果が発揮できるようにしています。

学会研究会での最新情報・知見の習得に務めています。

自ら外部に症例提示をする機会を増やし、衆知を集める努力をしています。

また学会発表のために、日々治療データの集積構築をおこなっており、自らの治療の品質向上に務めています。

治験に積極的に参加して、新薬開発と早期承認に社会貢献しています。

 新薬が発売になった時には、その薬の素性がよくわかっており、上手に使いこなせるレベルになっています。

 最先端に遅れを取らない緊張感から論文を読み、その道の専門家と交流するので、安全な医療を行えるようになります。

 大学病院、専門家レベルとの人事交流があるため、重症時の入院紹介先のオフ゜ションを多数得ることができます。

 数年先の、新薬投入の時期がわかるので、現存しているあまりよくない治療に急いで突入する危険性が減らせます。

使い慣れていないから使わない!という医療機関が多い。(免疫調節剤、血球成分除去療法、生物学的製剤)

 そのために治療上必要とされているので、的確な治療を受けるチャンスを逸している人に、こうした専門治療を躊躇なく行なっています。

 

入院が必要になってしまうほど、病気を放置したり、悪化させて入院させずに、悪化の前兆をよく把握して、通院しながら入院しているに匹敵する治療を行います。

炎症性腸疾患に限らず、医療情報の提供は、看護婦、医療事務、治験担当者、薬剤師が積極的に患者さんに提供して学んでいただきたいものです。

当院では定期的(毎週)に勉強会を開いて、学習しております。

職員全員が炎症性腸疾患に明るい、という状態の追求をしています。(反面、高血圧・糖尿病・メタホ゛、、など内科系疾患の相談は内科専門医をご紹介しています)

炎症性腸疾患を患っている若い患者さんが安心して診療を受けられるように、常に前進してゆきたいと思っています。

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